cheeky





「なー、ホントにしなくていーの?」
「いんだよ。明日もあんのに、カメの体ぶっ壊してどーすんだよ。殴られるっつーか、殺されるって!」
大きなベッドに二人で寝転がって、ちょっとした押し問答。亀梨は、たとえ自分の体が辛くても、赤西にも気持ちよくなってもらいたいというのが、本音なのだけれど。
「とにかく、今日は寝んの。そんで、落ち着いたら思いっきりするから。覚悟しとけ?」
なんて笑顔を見せられたら、もう言えない。
「仁、ちょっとかっこいーじゃん。今日は。」
「そ?つーかいつもだろ?…ほら、寝ろって。寝坊したらやばいって。」
「うん。」
せめてもと、亀梨は赤西に抱きついて、唇を寄せた。軽い、ほんの触れるだけのキス。
「仁、ありがと。」
「どーいたしましてー。」
ふたりで笑い合って、目を閉じる。
おやすみなさい。明日も一緒にいような。


 


翌日、揃って遅刻した二人。
「だってベッドとカメの寝心地、良過ぎだったんだもん!」
大声で言い訳する赤西と、馬鹿!と真っ赤になって赤西を殴る亀梨に、周りの誰もがまたか…と、溜息をついた。
皆、赤西の前夜の男前っぷりと、二人に何もなかったなんて事、知る由もない。






back return